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高速衝撃式ピンミル
装置の詳細説明
装置函体の中に、高速で回転する「ピン付き回転盤」と、ギャップ:2~3mmで相対時する「ピン付き固定盤」があり、装置上部から、重力と、回転盤の「ブロワー効果によって発生する吸引風力」によって、原料は装置の中央から機器内に導入されます。
原料は回転盤/固定盤の「内周ピン」「中周ピン」「外周ピン」の順番で、衝撃力を与えられることになります。当然のことながら、内周ピンの方が「周速度は低速」で、外周ピンのほうが「周速度は高い」。このことは、原料は初めに低側でほぐされ、「塊がバラバラになり」、次第に外側に移動し、外周ピンで強い衝撃力を受けることになります。
いきなり強い力で破壊されて、大きい粒子と小さい粒子が発生し、製品が粒度分布の広い粉体層になるケース(一部のハンマーミルがその状態です)に比較すると、本装置では、比較的粒度分布の揃った製品になるようです(物質の壊れやすさにも、大きくかかわりがあるので、常にそうだ、というわけではありません)。
粉砕は粉体と衝撃ピンとの「相対速度で与えられるエネルギー」が決まりますから、固定盤の意味は極めて大事です。ピンのさらに外周に「粉砕輪」という、内側にギザギザのついたリングを入れる場合と、「排出粒子径の大きさ」を制限する「パンチングスクリーン」を入れる場合があります。
最近の「数値シミュレーションによる研究」によれば、回転盤は空気と一緒に原料も一緒に同伴して回転させるので、最も大きな衝撃力を与えているのは「固定盤/ピン」である、という報告もなされています。
粉砕効果にかかわるパラメーターは、
①回転盤回転数
②精神粒子系の制約であるスクリーン穴径
③原料の滞留時間に関係ある投入速度
その他(空気通過量、原料質分値、投入時のハンチングのあるなし、etc)
です。
高速衝撃式ピンミルは、比較的空気を多量に通過させますので、製品の温度が比較的上昇しない一方、排気のバグフルター等が閉塞すると、通過風量が減って粉砕能力が激減します。
ポイントに注意して運転すれば、扱いやすく応用範囲が広い、良く使われている装置です。
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