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V型ブレンダー
装置の詳細説明
混合機には、様々な原理を利用している装置がありますが、本装置は「容器回転型、対流式混合機」です。一般に「ブレンダー」という名前で呼ばれている混合器は、「おおむね、粒子の大きさがそろっていて、粒子密度のほぼ同じ、異なる成分粒子の混合」に使われます。医薬品でも原料にストレスを与えない、「ソフトな混合」が特徴です。
対流式混合という意味は 「粉体の相対位置を変化させる混合方式:いわゆる切りまぜ混合」です。しかしながら、一方では、「凝集した粒子成分や、大きさの異なる粒子の精密混合」には、向いていません。その場合は「剪断混合」と呼ばれる、凝集をほぐし、ミクロな場面での微粒子と粗大粒子の混合・分散を達成する機構を、採用しなければなりません。
日本粉体工業技術協会の混合分科会が監修した、「混合能力比較図表」に、それぞれの混合器の種類とその性能、さらに適した使い方が示されているので参考にしてください。
混合時間は、原料の特性に応じた実験サンプルの分析から、「混合曲線」をプロットして決めるべきですが、一般の装置は、「今までの経験から混合時間を決めている」ケースも多いようです。設定された「混合時間の根拠」を確認しておいた方が、いざ、能力アップを検討する際や、未混合の製品が発生した際の、原因追及の際に、大変参考になります。
当該スケルトンモデルでは、回転による混合状態を外部から観察することができます。また、不用意に、排出時の「斜めのシュート」を用いて製品を回収すると、成分の中に粒度分布がある原料の場合には「形状分離」が発生して、せっかく混合した製品も製品タンクへ流れてゆく途中で 「粗大粒子と微粒子が偏析」する可能性があります。
粉体の性質を十分理解した上で、機器と「その周辺のレイアウト」を決定することが、いかに大切かが、よくわかります。
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